まだメトロノームで消耗してるの?

はい桐沢です! 定番の炎上フレーズを使ってみました。
 
僕らのリズム感を鍛える相棒とて使われているメトロノームとその使い方。
 
これらはもう何年も日本でリズムトレーニングの揺るぎのない鉄板として行われています。
 
しか何十年も行われているこのトレーニングによって僕らは世界に向かって「リズム感がいいんです」と言えていない状況が続いています。
 
では同じ考えのトレーニングをこのまま後20年取り組めば僕らは堂々と「日本人はリズム感がいいんです!」と世界に向かって言えるのでしょうか?

メトロノームの流し聴き

メトロノームとは基本的には4分音符を鳴らす物です。
 
問題はメトロノームが作り出す、4分音符の意味をちゃんと理解しないまま、メトロノームの4分音符をガイドとし、あくまで主体的ではなく外的な要素として、メトロノームにハマってるかハマっていないのかも分からず、ただ流し聞に近い状態で練習している。
 
なんか難しい言葉を並べましたが、簡単に言うと
 
メトロノームの効果を感じて練習していない
 
この言葉にドキっとする方は少なからずいるのではないでしょうか?

なぜメトロノーム?

僕らがなぜメトロノームを使うのか? 
 
これにズバッと答えるのは難しんです。
 
なぜなら僕を含めて「使った方がいい」と誰かにそう教えられたから使い始める。
 
というのが大体のパターンで、試行錯誤し突き詰めて行った先にメトロノームと練習することが「リズム感を鍛えることだ!」との結論を自ら導き出した人はあまりいないでしょう。
 
はっきり言います、その向き合い方ではメトロノーム練習は無意味です。
 
逆にハマるという事を実感しないまま、メトロノームをガイドという外的要素にしたままの受動的だとリズム感に悪い影響を及ぼす可能性があります。なぜなら
 
「メトロノームにハマってるかハマっていないのかも分からず、流し聞に近い状態」
 
僕を含めてこの状態に気付かず陥っている人は多いはず。
 
こう言い切れるのも僕の経験があるからです。

アメリカ人と噛み合わない

アメリカの音楽学校を卒業した後、アメリカ人とリズムが噛み合わない事をメトロノームでの練習が足らない事だと思い込んでいました。
 
メトロノームと難しい練習をすることが唯一の解決策だと考え、シャワーの時以外1日23時間以上もメトロノームを首から下げ「ピコピコ」と何年も聴きトレーニングをしたのにも関わらず、事態は好転する事はありませんでした。
 
この原因はけしてメトロノーム自体に問題があるわけではなく
自分が主体ではなくメトロノームをガイドという外的要素として使い続けた事。
リズム感はメトロノームでしか鍛える事しかできなく、アメリカ人とリズムが噛み合わないのはメトロノームのトレーニングが足らないからと信じ込んでいた事。
リズム感に向き合うにはメトロノームという機械しか選択肢がないと思っていた事
これらが大きな原因だと思います。皆さんも一つくらい当てはまりませんか?

メトロノームの4分

練習をする時にメトロノームを使う方は多いと思います。
 
しかし「メトロノームの効果を実感しています!」と自信を持って言える方はあまり多くないのではないでしょうか?
 
これはなぜでしょうか?
 
僕が思う理由は「メトロノームが生み出す4分音符の意味を知らない
 
僕らが習ってきた4分音符はこのような説明がされています。
 
教科書ではこの図のような説明
もしくは言葉で
4分音符とは全音符を均等に4つに割った物
4分音符とは1小節を均等に4つに割った物
 
としか説明されていません。
 
はたして4分音符の説明はこれで十分で、この説明だけで僕らはメトロノームの生み出す4分音符にバッチリハマったまま練習できるようになるのでしょうか?

ハマっていない4分音符

つまり僕らはメトロノームで練習していても、メトロノームが生み出す4分音符にハマっているかどうかも分からず、なんとなくガイドとして鳴らしている可能性があります。
 
ハマったとの感覚もなく足を進める綱渡りのように安定しないまま練習をする。
 
これは非常にもったいないどころかリズム感を鍛えるという側面からはマイナスになりかねない。
 
メトロノームにハマってるとの実感もなく、ただ流し聞に近い状態で練習してしまているメトロノームをガイドとしてうちはダメでしょう。

数字のリズム

僕らは全てリズムを数字で習ってきました。
 
8分音符 16分音符 4拍子やテンポ120など全て数字で表されています。
 
ここから先があるなんてあまり誰も考えません。
 
という事は僕らのリズムの知識としての最終地点は数字になります。
 
この数字のリズム表記が生まれたのはおそらく900年から1000年ほど前のヨーロッパでメトロノームの誕生は19世紀のドイツ。
 
僕らの知っている数字のリズムの前にもリズムがあったと考えることができれば、メトロノームを使った数字のリズムトレーニングはまだまだ歴史が浅いという事。
 
ではリズムの誕生は一体何年前か、、、。
 
これは僕にはわかりません。しかし1000年どころではないとは分かります。

数字ではない4分音符

メトロノームが作り出す4分音符をもっと知るためには
 
4分音符が4分音符と名前の付く前の4分音符の姿」ここまで深堀できます。
 
いつも紹介する僕がメトロノーム代わりにしているこのアフリカのダンスコンテストの動画

この動画を少し大きな音で見てもらえれば感じると思うのですが、強烈な4分音符のような物が聞こえます。
 
僕らが使う電子音のメトロノームからは聞こえない「インパクト」のような衝撃波?的なものを僕は感じます。
 
この強烈な4分音符的な衝撃波の発生源は手拍子であったり、足踏みです。
 
ここで先程の「4分音符が4分音符と名前の付く前の4分音符の姿」は手拍子と足踏みだ!
 
と簡単に結論を出すのは浅はかであって、少しだけ微熱のあるリズムオタクの僕としてはその手拍子や足踏みの生み出す衝撃波の正体を知りたくなります。
 
その衝撃波の正体は今のところ「振動」と言えます。

リズムは振動

手を叩くことによって生まれる振動、足を振り落とすことで生まれる振動、歌うことで声という振動が生まれ、全てリズムで噛み合う。
 
アフリカの音楽やダンスは振動で繋がっていると言えます。
 
この振動を使いリズムのチューニングをするという記事も書いています
 
4分音符が4分音符と名前の付く前の4分音符の姿」これは振動と言えます。
 
リズムは振動なんです。

数字のリズムの先へ

 
楽器を演奏するという事は、音という振動を生み出しているという事。
 
メトロノームが生み出す4分音符、もしこれも振動として捉えることが出来て、楽器が生み出す振動を自分の身体の中でチューニングできたら
 
あなたはメトロノームに完全に「ハマっている」シンクロ状態になったと言えます。
 
この状態になるという事は、先程書いた「メトロノームにハマってるかハマっていないのかも分からず、ただ流し聞に近い状態で練習している」という状態から
 
「自分とメトロノームがシンクロする」という主体的な使い方に変わります。
 
僕の大好きなエヴィリン・グレニーはこう言っています。
 
「楽器から生まれる振動を身体の中で響かせることが出来たなら、あなたは楽器の一部となる。楽器の一部という事はあなたは音の一部になる」
 
メトロノームを楽器と同じく振動で捉える事が出来たら、僕らの身体とメトロノームはもっとシンクロし、ハマった状態になります。
 
ここまで掘り下げると「メトロノームを使う」意味が強くなり、メトロノームでの練習がより充実したものになります。

リズムへの好奇心

数字で作られたリズムトレーニングはリズムの表面を引っ掻いているにしかすぎない。

僕らは西洋式の数字に翻訳されたリズムでリズムを習ってきて、その中で悩み、解決策もメトロノームと譜面という数字の道具しか選択肢を知りません。

悩みも解決策も数字の中の選択肢しか僕らは知りません。

同じ数字のトレーニングの中をもう何十年とグルグルと回り続けているだけで、いつまでも世界に胸を張って「日本人はリズム感がいい!」と自信を持って言えない。

ここを打破するには全く違う切り込み方が必要である事は間違いなさそうです。

数字ではないリズムレッスン

そんな数字ではないリズムのレッスンをしています。

先日、僕のレッスンを受けてくれた方がこんなツイートをしてくれました。

もし僕のレッスンに興味がある方がいればこちらに案内があります!

https://note.com/satoshi_groove/n/nc5a03a7a73d5

おかげさまでもうすぐ受けてくれた方が120人になります。興味のある方は連絡をください

あなたのリズムへの好奇心を爆上げします!

ではロサンゼルスから桐沢でした!

 

シェアしてくれるとアメリカから喜びます!

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