『クリックと仲良くなるためには、クリック以外の切り込み口があっても良くない?』
この記事は2023年1月23日にオンラインサロン『リズム・ダ・モンデ』に投稿された物です。
●週刊だもんで●
キリサーです。
様々な形でリズムに関する発信をしているため、様々な方から連絡をもらいます。
先日はラッパーの方にレッスンをし、その方がリズムのレッスンの興奮をツイートしてくれています。
@KirisawaSatoshi さんのレッスンを受けました😌まさかとは思いましたが、音楽の話を聞いて涙がこぼれてしまいました。
見た目がカッコよかったのと笑、直感。それからブログで「この方のお話を聞きたい!」と思って受講をして大正解です。— ガールズトークa.k.a.GT (@yyyu2611) January 24, 2023
まあ仮の姿がロサンゼルスで活動するプロドラマーなので、ドラマーさんからお悩み相談を受けることも、、。
やはり多いのが
『クリックと合わない』
クリックとは『レコーディングなどでガイドとなるメトロノームの事』
クリック依存症やクリック恐怖症など、全く世間的には認知されていませんが、特にドラマーなんですが、プロミュージシャンを目指す人たちの中では目の前に立ちはだかる障壁となっています。
そんなキリサーのアメリカでの初仕事はステージの上でクリックを聴きながら演奏する仕事でした!
あれから17年!!!!!!
ほぼ毎週のようにクリックを使用するステージを踏んでいて、パンデミック前までの僕がアメリカで稼いだお金の大半はこのような仕事でした。
もちろんレコーディング仕事などほとんどクリック。
そんなキリサーのロサンゼルスでの共演歴を簡単にまとめてあります。
まあクリックを使った演奏が音楽的にどうかこうかは置いておいて、現代のミュージシャンが仕事をするには欠かせないスキルであることは間違いありません。
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お悩み相談で多い『クリックと合わない』この対抗策として色々な方がトライしているのが、
クリックを使った練習をしこたまする。
以上。。。。。。。。。
以上というか『これ以外に切り込み口がない』というのが実際のところで、いくらクリックと練習してもクリックと合うようにならない。
という負のスパイラルに陥っている人がキリサーに連絡をくれます
当たり前ですが僕もかつてはそうでした。
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『こうこうこうすればクリックと仲良くなる』という裏ワザ系は全く好きではないキリサー
しかし何か突破口は欲しい。
そんなプロオタクのキリサーが最近『これじゃね?』と思い、取り組んでいる『クリックと仲良くなる』道筋
目的は『クリックとガッチリ合わせる』ことではなく、
『リズムにハマると結果的にクリックと吸い付く』
くらいな感じです。
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先週の『キリサーの挑戦状』に少し補足と、実際に使っている僕のメトロノームを紹介。
当たり前ですが、普通のメトロノームではなく民族音楽。
民族音楽をミュージシャンのメトロノームにするにはガガさんの『クルクル』が最高にフィットします。
ドラマー以外もガガさんの動画は絶対にチェックしたほうがいい!
簡単に言うと、手も足も内側から回す感じ。
『キリサーの挑戦状』では手のクルクルしか記載していませんでしたが、足も同じで、足と手がクルクルでリンクする。
ガガさんが言うには体全体でクルクル出来るらしい。
楽しみですな!
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これはただの方法論だと捉えては欲しくありません。
これまでの西洋式の1.2とかオン・オフのような考えから生まれた楽器の奏法とは全く別なもので、我々東洋人の文化の中にある動き、てか人間の自然な動きと相反しない。
- 坂田ダンス
- 太極拳
- 生クリームを掻き回す動き
- 日舞
- 中国舞踊
特に生クリームを掻き回すときにがわかりやすい。
1・2・3・4とは考えずに内側から外側に回し、何も考えずに遠心力的なものを利用し。何も努力のいらない区切りのない動きで生クリームを掻き回すことができます。
このガガさんの『クルクル』により僕の身体は音楽と結びつき、あとは歌うことがもっと出来ればタンバレイヨが理想的な形になります。
タンバレイヨとは
叩きたければ歌え
歌いたければ踊れ
踊りたければ叩け叩く踊る歌う は同じ事だから切り離してはいけない。
僕の練習の目指すところは『歌う踊る叩く』を全て含んだもの。まだ圧倒的に歌が足りない。。
もし歌うことができたら、とんでもないリズマーになれる気がする。 これほんと。
まだLAで上に行きたいのよ、、、。
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キリサーのメトロノーム達
僕はSpotifyしかやていないので、Apple Musicとかはよく分かってません。。。誰か助けてちょ。
https://open.spotify.com/playlist/5Y35DC2HQxm2Ap7d4ECTFO…
これが僕の毎日使っている『人間の力だけで出来た』メトローム達です。
いくつかピックアップします。
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Music From The Mountain Provinces の2曲目
Bamboo Zither I
これに吸い付いてみましょう。
テンポはガンガン変わります。早くなったり遅くなったり。
1・2・3・4とかではなく、最後まで腕や体をクルクル 阿波踊りなどの日本の踊りの中にある『手ひらをくの字にして、内側から外側にひねり、交互に手を前に出す動作。
椅子の上でもできますし、足も同じような感覚で動ければ最高
簡単にいうと、
『音楽に簡単に合い、踊れる身体の動き』
練習をした一部の人しかできない西洋式の考えではなく、誰もが簡単に音楽に乗れる東洋の身体の動き。
もちろんアフリカンコンセプトもバッチリ合います。
これは方法論の域をかなりこえ、日本の伝統文化の中にもあるものだと思います。
だからこそ僕らに合う。
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吸い付く阿波踊り
同じようなことを阿波踊りでもやります。
Awa Odori
この曲はテンポもどんどん変わります。
阿波踊りの『ウキ』上に浮く感じはアフコンとこの内側から外側に回転するベクトルのクルクル動きから生まれてそう。
🇧🇷ブラジル音楽もこれと同じ感じ。
ダモンデ初期に阿波踊りの動画とブラジルのサンバの音楽が合成された動画が全く違和感がなく、我々が騙されたとこ覚えている人いる?
身体の動き、人間の自然な動きという視点から見ればブラジルも阿波踊りも同じように見えるかもしれない。
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僕の身体が喜ぶのは阿波踊りの他に、
むぎや節
Mugiya Bushi
クルクルと内側からひねる日本の伝統音楽にすっと合う身体の動き。
これまで日本人はリズム感がないから欧米人の真似をしよう!というあまりにもネガティヴなスタンダードのおかげで全く見えてこなかった、
自分と日本の伝統音楽との繋がり
これを身体の動き方から見つけましょう。
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日本の踊りの中にある『人間の自然な身体の動き』これを知り、また先程のMusic From The Mountain Provinces の2曲目Bamboo Zither I に戻ってみる。
で、他の音楽にも同じことが当てはめることができます。
般若心経もテンポはどんどん変わりますが、僕ら日本人にはピタリと吸い付ける。
🇯🇵
一本締め
じゃんけんぽい
あっち向いてホイ
あんたがたどこさ
これらに同じことが言えるのでは?
全く同じアプローチで世界の民族音楽とシンクロでき、日本人の僕らに絶対に合うであろう日本のリズムが、世界のと同じだということを認識できれば
この日本に中にある
ぴたりと吸い付く身体の動き
からクリックと仲良くなる方法を探す事は、あまり難しくないかもしれません。
クリックと吸い付く
一つのアプローチですな。
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もう一度言いますが、これまでは今までのリズム裏ワザなどではなく、日本人として元から持っている物を思い出し、それを使う。
これまでの日本人はリズム感がないから、欧米人の真似をしよう!
という
ネガティヴ極まりないスタンダードから生まれたリズム裏ワザたち。
ここからではないリズムの捉え方、日本人として自信を持てるアプローチ。
これしかないとは言いませんが、僕には非常にフィットし先週末の5時間耐久レース演奏仕事も、終始リズムにハマりながら終えることができ、疲れ具合も以前とは全く違いました。
アメリカで日本のリズムが使える。
ジャズだろうが、バックビート系の仕事だろうが、練習だろうが全て僕はこれで行っています。
この方向で間違っていないという自信が生まれ、かなり良い相乗効果をもたらしていると言えます。
アフコン歩きもこれでしてみようっと
この投稿は表に出そうなか、、、
ほいじゃ 今回も読んでくれてありがとう。 もし面白いと思ったらシェアしていただくとキリサーがロサンゼルスで歓喜します!
リズム・ダ・モンデ 桐沢
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