はい桐沢です!
リズムを扱う職業といえば?
ミュージシャン、ダンサー、シンガーなど皆さんもパッと思いつきます!
現代人の僕らが住むこの21世紀は『叩く』ミュージシャン、『踊る』ダンサー、『歌う』シンガーと別々の専門家が存在し、これらを別の芸術として昇華させています。
しかし僕らの思うリズム感のいい国では「叩く踊る歌う」これらが同じと考えられているのです。
残念ながら日本では専門的に枝分かれしてしまい、あまり横のつながりはなく畑違いとの意見となり、情報交換すらあまり行われていません。
もしかしたらこの横のつながりに何かリズムへのヒントがあるかも!
叩く踊る歌うは同じ事
叩きたかったら踊れ
踊りたかったら歌え
歌いたかったら叩け
タンバレイヨ
この3つ『叩く踊る歌う』は同じ事で別として考えてはいけないというアフリカの影響を受けたラテン諸国のスペイン語のスラングです。
中米エルサルバドル出身の僕の親友トニーがこちらの動画でタンバレイヨを解説しています。3分ちょっとの短い動画ですので是非ご覧ください。
彼も言っているのですが歴史的に見てこの地域はアフリカからの影響が色濃いです。
リズムと奴隷の行き先
16世紀から始まった奴隷貿易により数百万のアフリカ人奴隷がラテンアメリカに送られ、そのほとんどがカリブ地方、中南米とブラジルに送られました
キューバ、ブラジルなどの国の名前を聞いてリズム感が良いとのイメージはみなさんにあると思います。
その連れてこられたアフリカの奴隷の荷物の中には当たり前ですがメトロノームも譜面もありません。
しかし打楽器はありました。
打楽器は奴隷船に持ち込むことを許されたのです。
これは船の中に押し込まれた奴隷の気晴らしとして、奴隷商人が奴隷たちに音楽や踊りを積極的に推奨したとのこと、その理由は商人サイドから言うと。
『奴隷船という劣悪な環境で奴隷という商品が自殺をしてもらっては困る』というなんともいえない気配りだったそうです。
そのため踊り、歌、楽器演奏を推奨したそうです
タンバレイヨですね!
アフリカ人を死の淵から救ったのはリズムなんです。
余談ですが、このアフリカの楽器を持ち込んだ事が🇺🇸アメリカの音楽発展に大きく関わって行くのです。
アフリカンコンセプトとの相性
3ヶ月ほど前からオンラインでドラムスクールをやっているのですが、そのスクールはこのタンバレイヨとアフリカンコンセプトを軸にしています。
この二つが見事にマッチするんです。まるで予定調和のごとく。
これは全く不思議ではありません。両方ともリズムの生まれたアフリカから来た物なんです。
オンラインドラムスクールの目的は『何があっても崩れない4分音符を身体に入れる』
これは僕のリズム感がいい定義でもあります。
どんな状況でも崩れない4分音符を持つ。これこそが僕がLAで生き残れた秘密で僕の演奏が極端にシンプルな理由です。
ドラム・ラボ⬅︎こちらに案内があります。
このスクールは今の所ドラムスクール ですが、タンバレイヨは全てのミュージシャンに限らずリズムを扱う人には必ず効果のあるものです。
来週から(今日は2020年8月21日)ドラムスクールではなく、ドラムとの枠を取り払い全ミュージシャン向けのアフリカンコンセプトのリズムスクールになる予定です。
リズムの使い道
タンバレイヨ。
これは全ての楽器の演奏者、シンガー、ダンサー、はたまたスポーツにも通じるリズムトレーニング です。
スポーツと聞いて、なんで?と思った方もいると思いますが、スポーツこそリズムを使った競技で、アフリカに由来を持つ選手が輝かしい成績を収める秘密の一つだと思います。
歩く事にリズムがあれば走る事にリズムある。歩く走るはスポーツの基本です。
リズムの使い道は本当に多様なんです。
米を研ぐ鉄を打つ木を切る木を削る歌を歌う子供をあやす歩く踊る舟を漕ぐ
これらは全てフランスの動画「リズムのない動きは一切ない」で見れます
音楽はリズムの使い道のたった一つにしかすぎないんです。
ドラムなんてさらにその中の一つで、これが僕が絶対にドラムでリズムを説明しない理由の一つです。
楽器から離れる
アフリカンコンセプトを発表した時、ありがたい事に多くの方が賛同してくれました。
しかし皆さんいきなりドラムセットで試してしまったのです。
ミュージシャンの僕ら、特にドラマーは演奏する事をメインに持っていきがちですが、ポイントはいきなり楽器で試さない。
ここが一番ミュージシャンにとっては難しいところです。
叩きたかったら踊れ
踊りたかったら歌え
歌いたかったら叩け
タンバレイヨは叩く踊る歌うは同じことという意味です。
これらを理解することが、これからのリズムトレーニングに必要なことだと僕は思います。
今までの
楽器を使う➡︎リズム感を付ける
ではなく
リズム感を付ける➡︎楽器を使う
だ・もんでミュージシャンの僕らは歌って踊りましょう!
なんども紹介しているファンガ・ア・ラフィア(ヨルバ語らしいです)
まずは歌ってみましょう!
歌詞は
ファンガ・ア・ラフィア
アシェイ アシェイ
ファンガ・ア・ラフィア
アシェイ アシェイ
これだけです。
途中からアフリカ色が強くなり初めての方はついていくのが難しいと思いますが、最初のメロディだけで十分です。
次は踊り!
難しいことは一切なく、先ほどの歌に合わせてステップを踏みましょう。
この時にアフリカンコンセプトを感じれたら更にアフリカのリズムにダイブできます。
アフリカンコンセプト⬅︎こちらで記事にしています
リチャード・ボナ
説明不要の彼、西アフリカ・カメルーン出身のリチャード・ボナ
彼の言葉
『歌えるものは演奏できる、演奏できるものは歌える』
彼が踊れないと皆さん思いますか?
ということでタンバレイヨ皆さんも始めましょう!
桐沢でした!
もしこの記事が面白いと思ったらシェアしていただけると僕がアメリカで踊りながら歌いなが喜びます!
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