リズムの新解釈 アフリカンコンセプト

はい桐沢です!

僕が発信を始めるきっかけになった『アフリカンコンセプト』
 
2と3が同時に流れ、重なる1に大きなリズムのパワーがあり、これを土台として身体からリズムを操る。
 
これを僕は本当の黒人リズムの秘密として初期の動画で紹介し、さらにありがたい事にこの動画は2020年の最初にリズム&ドラムマガジンに紹介されました。

今までは完全に別なものとして認識されていた2と3。これがリズムを作る身体の中で同時に流れている。その同時に流れているものを土台として、リズムを構築しているというものです。
 
これを発信してもう少しで2年が経ち、おかげさまで少しずつ認知されて来ているようです。
 
こちらの記事でアフリカンコンセプトの紹介をしています。
 
てかアフリカンコンセプトって何?という方はまずはこちらを読んでください。

アフリカンコンセプトってなに?

今回の記事と併読して頂くとよりコンセプトの意味がより理解できると思います。

西洋式のリズム解析

音楽の3大要素メロディー、ハーモニー、リズム
 
メロディーとハーモニーは西洋ヨーロッパ、リズムはアフリカで生まれこれらが歴史の出来事によりアメリカで出会った。というのが大まかなアメリカの音楽歴史です。
 
一方、僕らは幼稚園でカスタネットを持った時から教育の中で音楽を始め習ってきました。
 
それらは全てヨーロッパの考えを基にして作られた西洋式の音楽教育。
 
例えばリズムに関係するもだと、4分音符、これは8分と16分音符の組み合わせなどリズム譜という記号でリズムを習って来ました。
 
これらが西洋式の音楽教育法のリズムの表し方です。
線を引く
長さを決めて区分
数字で表す
数学的な西洋式のリズムの解析です。
 
おそらくですがこのブログを読んでいる方は学校、音楽教室や教科書で初めてリズムを西洋式で分析したものと出会い、それ以降その方法のみでリズムを学んできたと思います。  
 
僕もそうでした。
 
しかしこの近年生まれた西洋式の数字で分析された物で何千年と続いてきた本当のリズムに届くことができるのでしょうか?
 
リズムの生まれた場所アフリカには西洋式の考え方はありませんでした。
 
つまりこの西洋式の考えは、後ずけの解析方法でリズムを翻訳しただけに過ぎないんです。
 
もし本当のリズムを追求したかったら、やはりアフリカからリズムを見ることをしなくてはいけません。それもなるべくシンプルに、、、。
 

本当のリズムへの鍵

ミュージシャンが本当のリズムに辿り着くには2つの大きな鍵があります

1、楽器で説明しない

僕はドラマーですが自分のライブ動画以外は一切YouTubeにドラムの動画を出していません。(撮影がめんどくさいとの理由は内緒)
 
理由は簡単でドラムセットという楽器は約100年しか歴史のないアメリカの発明品です。
 
しかしリズムはもう何千年前、もしかしたらもっと前からあったかも知れない。
 
当たり前ですがドラムセットができたからリズムが生まれたわけではありません。
 
誤解しないでください、僕はドラムを否定している訳ではありませんし、ドラマーとしてLAで活動しています。
 
しかしドラムセットからの切り口では本当のリズムに届かないと13年LAでプロとして活動してきたからこそ言いたいんです。

2、西洋式から離れる

ドラムセットで説明しないとほぼ同じ理由です。
 
西洋式のリズム教育、例えば譜面やメトロノーム。これらは近代の考えで作られた西洋の発明品です。
 
当たり前ですが、これらが発明されたからリズムが生まれた訳ではありません。
 
これも誤解があるかと思いますが、僕は西洋式を否定している訳ではないんです。
 
西洋式は紙に表記して、他人に教えるという点ではもの凄く便利で伝えやすく、同じ音楽教育を受けた人であれば例え言語が違っても同じ事を再現する事ができます。
 
文字と一緒で共通認識さえあれば、地球の裏側の人にも伝える事が容易との理由と西洋のキリスト教の普及と重なり西洋式のリズム教育は世界での音楽教育の共通認識として普及したんだと思います。
 
しかし僕が追求したいのは『本当のリズム』です!
 
本当のリズムに出会うためには西洋式から離れリズムの生まれた場所『アフリカ式で考える』という事に大きな意義があります。
 
しかもしれば知るほどアフリカンコンセプトはシンプルなんです。

アフリカ式で考える

リズム学者の言葉
『人間の自然なリズムは1.2.3』
 
1.2.3です。たったこれだけ、、。
 
と言いたいのですが、人間の中で自然に発生したものと考えればごく当たり前だと思います。 
 
ちなみにですが、5や7は人間が後から考え出したリズムとその学者は説明し、発祥はインドではないかとも付け加えています。
 
ちなみに僕が知っている限りだと5や7はアフリカにはありませんが9はあります。なぜかというと3の倍数だからです。 
 
1.2.3とこれらの倍数がアフリカの全てのリズムです。
 
1.2.3の人間の生まれ持った自然なリズムはアフリカで生まれました。
・人類はアフリカで誕生した 
・リズムはアフリカで生まれた
 
 これらを同じ意味として捉えてもいいのではないでしょうか?

ダンスに秘密あり

僕らミュージシャンは音楽を研究する時、すぐに楽器演奏され出来上がった音楽から分析してしまいます。
 
しかしなるべくシンプルにするためには、そもそも『楽器があったからリズムは生まれた訳ではない』 という事に気づくのがキモですが、これはミュージシャンにとって難しい事かもしれません。
 
色々な形のアフリカンダンスがありますが、僕がメトロノーム代わりに使っているダンスの動画は歌、手拍子とダンスで出来ています。

この動画からは強烈なリズムを感じます。
 
歌、手拍子とダンスこのシンプルな構成の中にリズムの秘密はあるはずです。

アフリカンコンセプト1.2.3

僕がアフリカの4分音符と呼んでいるのが足のステップ。
 
西洋式でいうと4分音符、4なんですがアフリカだと2。4は2の倍なのでアフリカ的には違いはありません。
 
アフリカのダンスを見るとわかるのですが、足元はそこまで複雑なことをしていません。基本的には交互に動いています。
 
アフリカンコンセプトの2は足のステップの2
 
ぜひ先ほどの動画でダンサーの足を見てください、強烈な4分音符を感じます。

アフリカの3

これは心臓の鼓動です。
 
いつも紹介する塚田健一さんの本では以前僕が紹介したピグミー族を例に出し心臓の3をこのように説明しています。
『太鼓の音は心臓の音だ』とアフリカの人々は言う。心臓の弁膜の開くときの音が間に入るので、「トクトゥ』「トクトゥ』と3拍子のリズムになっているそうだ。
 
ピグミー族が森のなかで獲物にねらいを定めて、じっと息を凝らす。 周りは無音の真空状態となって、自分の体内の音だけが浮き上がって聞こえてくる。心臓の鼓動だ。
アメリカ黒人のブルースの世界ではシャッフビートのことをハートビートとも言います。
 
レゲエの世界でもワンドロップは心臓の音だと言います。
 
こちらのボブ・マーリーのドキュメンタリーでそのセリフが聞けます。
 
ブルースもレゲエもアフリカに関係を持つ音楽、その中では心臓の音がリズムと認識されています。
 
この他に最近僕がアリゾナ州フェニックスでネイティヴ・アメリカンの音楽を調べている時にも同じ話がありました。
 
あるシャーマンの治療法では自分の心臓の音を小さい太鼓で表し、参加者全員の太鼓の音をシンクロさせる。これで参加者全員の心臓が同じリズムを刻む事で身体から毒を出すという物。
 
ここでもリズムと心臓。
 
西洋式の音楽教育が届いていない民族では心臓の音はリズムの源とも言えるかも知れません。

2と3が重なる場所1

この2と3が同時に流れ、重なる1に大きなリズムのパワーがある。これをリズムを操る土台として身体の中に入れる。
 
足のステップが2、心臓が3。これがつながる場所1。
 
僕はこの1に身体全体で感じれるほどのパワーを感じますので、1は身体としています。
 
この感触は少しトレーニングをすれば感じることができます。
 
アフリカンコンセプトは一番最初に紹介した僕の動画で黒人リズムの秘密として出しましたが、調べていくと人間本来のリズムだという事に出会いました。
 
これこそが『人間の自然なリズムは1.2.3』リズム学者の言葉の意味です。
 
僕らが憧れる黒人リズムの秘密は、人間本来のリズムとも言えます。
 
僕らはおそらく全員、今のところ人間でこのリズムを持っているんです。
 
これをアフリカンコンセプトと僕は呼んでいます。

これまでのリズムトレーニング

今までにあった西洋式で作られたリズムトレーニングはもう何十年と日本では行われてきました。
 
はたしてこの西洋式で作られたリズム譜やメトロノームでのトレーニングをあと10年続けていけば、僕らは世界に通用するリズム感を得れるのか? 
 
そんな中で出会った西洋式で分析、解析される前の人間の自然なリズム『アフリカンコンセプト』 
 
誰も今まで疑問視してこなかった僕らが受けてきたリズム教育に疑問を投げかける
 
この非常識と思われる行動に勇気を持って挑めば常識になるかもしれません。
 
この先にグルーヴの本当の意味、ありそうです。
 
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桐沢でした!
 
 
{この記事で紹介したもの}
 

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