リズムを鍛えるアフリカ音楽入門

はい桐沢です!

いつも僕は

リズムはアフリカから来た! アフリカ音楽の中にこそ本当のリズムがある!

と発信していますが、皆さんにしたら正直アフリカ音楽なんて身近にないし、何を聞いていいかも分からないし、どうやって探していせばいいのだろう、、。ということになっていると思います。

ほんと申し訳ない、全ての発信は僕、個人のリズム研究の発表なので、なにぶん1人で突っ走ってしまうこともしばしば、、あります。

という事でですね、今回はそんなアフリカの音楽の魅力を十分に伝えるために、このリズムオタクの僕が進める、これさえ聴いておけばバッチリというCDを3枚ご紹介したいと思います!
 

アフリカのリズム

その前に一回アフリカンコンセプトのおさらいです
 
アフリカのリズムは難解と思われがちですが、実は非常にシンプルにできていて、1.2.3これでほぼ全て出来上がっています。
 
まずはその数字の意味について
 
2 これは人間の足のステップ
右左でも左右でも1.2.1.2 アフリカのダンスを見ればよくわかります。
 
次は3 これは心臓の鼓動です。
心臓はドックドックと3で動いていて、ブルースの世界ではシャッフビートのことをハートビートとも言います。
 
最後に2.3が混じり合うポイント1
これは僕は人間の身体と解釈しています。
 
この交わる1に身体全体に響くリズムのパワーを感じます。
 
人間の身近な所どころか身体の中にリズムがあったという考えです。
 
こちらの記事でアフリカンコンセプトを詳しく解説しています!
 

バンドの中のアフリカ

Zawinul Syndicate

まずはジョー・ザヴィヌル

彼は言わずと知れたジャコ・パストリアスを発掘した伝説のバンド、ウェザーリポートのリーダー。

このバンドはウェザーリポート解散後、ジョー・ザヴィヌルが立ち上げた自己のバンド、ザヴィヌル・シンジゲートのライブです。
 
リチャード・ボナを見出したバンドとして有名です。(動画内のボナの田舎の好青年感がたまりません)
 

メンバーの入れ替わりは多いのですが、アフリカ勢をリズムセクションに入れる場合が多く、この時のドラムはアフリカ、コートジボアール出身パコ・セリー。 無茶強力です
 
このCD1曲目からぶっ飛ばされます。
 
彼はジャコ・パストリアスに『よーパコ お前はどこの惑星から来たんだい?』と言わせ、もしジャコが悲運な死に方をしなかったら、パコを入れてウェザーリポートを再結成する話があったとか、、。
 
僕はジョー・ザヴィヌルが亡くなる直前、もう13年ほど前すがLAで彼のライブを一番前の席で見ることができました。
 
その時はこの動画、CDとは違うアフリカ勢がリズムセクションだったのですが、今でも忘れられないくらいの衝撃が残っています。
 
それにこのCDは15年ほど前、日本にいた頃に竹原ピストルが在籍していたバンド『野狐禅』に僕が参加したツアー先の札幌で買い、その日からアメリカにいる今でも聴き続けているものです。
 
個人的な思いもあり僕にとってはお宝CD。素晴らしいです。
 
一曲目から本当にぶっ飛ばされます
 
おすすめです。

リズムの伝道師

 
Babatunde Olatunji
アフリカ、ナイジェリア出身のパーカッショニスト、ババトゥンデ・オラテュンジ
 
彼はアメリカにアフリカのエッセンスを持ち込んだパイオニアです。

そんな彼の1959年のアメリカでのデビュー盤drum of passion。打楽器と歌のみですべて出来上がっています。
このCDは日頃から僕が常に紹介しているのですが、僕のアフリカンコンセプトで歩くときのお供で、僕のリズム感はこのCDで培われたと言っても過言ではありません。
 
歩くときに足は2で動き、身体は3で動く、アフリカンコンセプトを体感するお供として最高です。
 
アフリカンコンセプトで歩くやり方を動画にしてあります!

アフリカンコンセプトはまず身体で理解する必要があり、その為には実際に身体を動かすことが大事です。
 
身体にアフリカンコンセプトを入れるのにこのCDをオススメします!

世界最古で最高のリズム感を持つ民族

ピグミー族
 
僕がずっとハマりまくっているアフリカに住むピグミー族の音楽。
 
彼らは人類最古の民族の一つと言われ、人類最高のリズム音楽を奏でます。
 
大雑把にいうと森の中で生まれ森の中で死んでいく西洋式の考えが全く届いていない民族。(最近の若いピグミーはiPhoneを持ってるとか持っていないとか😭)
 
彼らの音楽はもう音楽という枠の中だけに入れることはできないのですが、強烈なリズムを人間の力のみで聞かせてくれます。
このCDに収録されていものは、すべて森の中で録音されたものです。
 
最初の3曲は虫の声、森の音から始まるのですが、その音の波とピグミーのリズムがシンクロしています。 これは鳥肌ものです。
 
さらにおすすめはこのCDの4曲目と5曲目のWater Drums。 いわゆる水太鼓です。

これは池などの水たまりに何人かで入っていき(必ず女性だそうです)ジャブジャブやってリズムを作り出して行く。
 
よく耳をすますとドゥという音が重なりあってリズムに聞こえるのですが、驚きは水をかき回すときにできる波まできっちりとリズムにハマっています
 
まるで全てがコントロールされているかのよう。
 
これらもすべて1.2.3 人間の自然なリズムのアフリカンコンセプトで出来ています。
 
彼らの暮らす森は本当にリズムカルに歌っています。
 
彼らもその森の音の一部なのです。

これからのリズム研究

今回の紹介した順番にも意味があります。
 
まずはバンド形式で強烈なアフリカのリズムを感じてもらう。
 
そして打楽器という人類最古の楽器でリズムを感じる。
 
最後は人間の力でリズムを感じてもらう。
 
聞く順もこの順番で聞いてもらえると、本当のリズムにたどり着く道になると思います。
 
アフリカの音楽はこれからのリズム研究に欠かせない物であることは間違いありません。
 
世界のリズム研究はかなり進んでいます。しかし日本ではまだ胡散臭い物扱い。
 
アフリカで生まれたリズムは西洋式の影響を一切受けていないんです。そんなアフリカの音楽を聞くには僕らが習って来た西洋の音楽教育の分析方法が邪魔をします。
 
しかしアフリカンコンセプトを理解していれば全く違う聞き方ができ、人間のアナログな力のリズム感をビシバシ感じることができます。
 
彼らが何千年も引き継いで来た強力なリズムを持つ音楽には一切僕らが習って来た西洋の音楽システムは入っておらず、すべて人間の自然な力で出来ています。
 
これこそが生まれたままの僕らのアナログな力、リズムではないでしょうか。
 
少しでもアフリカ音楽を通して本当のリズムにみなさんが興味を持っていただけると幸いです。
 
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桐沢でした!
 
 

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