はい桐沢です!
ドラマーの僕らが練習というと「難しいことにチャレンジする」というイメージがありますが、
実はこれには大きな落とし穴にハマる可能性もあるんです。
それは「リズムにハマっているかどうかわからないまま進む」
というより、きつい言い方をすれば「リズムにハマる」という意識が皆無のまま練習をする。
これは非常に勿体ない時間の使い方です。
もちろんかっこいいドラムのフレーズには僕も憧れますが、それ以上にリズムにハマったドラムが好きなんです。
というかリズムにハマっていないドラムが大の苦手、、、。
今回はそんな僕のアメリカでドラマーとして生きて行くために行っている戦略的な練習をブログにしてみました。
練習に一番必要な物
大前提として、目的は
リズムにハマったまま練習をする。
これです。これから外れることは絶対にしません。
理由はこのブログの一番最後に書きますね。
僕はドラマーという事を全く前面に出さないのですが、ドラムの練習は大好きなんです。
その中でも一番好きなのは
「基礎練」
「基礎練」と聞くと何かやらなくてはいけない物のようなイメージで、楽しいとかワクワクするというイメージとは真逆にあります。
基礎練って楽しいとかワクワクしないけど、やらなくてはいけない物だから少しやる。
でも本音は早くかっこいいドラムのフレーズがの練習したい。皆さんもこんな感覚ありませんか?
「じゃあ基礎練を楽しくすればいい!」
というのが僕の持論で、練習する時も、人と話すときも、レッスンで生徒に教えるときも、ドラムの仕事をする時も常に楽しむ工夫をしています。
僕のレッスンを受けてくれた方ならわかると思いますが、僕は常に笑って楽しそうにしています。
案内にも爆笑のレッスンなんでリラックスしてお待ちくださいと、普段Youtubeで見せるキャラとはだいぶ違います。
楽しいという要素が入れば全ての物事はうまく回り出します。
道具紹介
僕の基礎練で使っている物を紹介します。
*ここに紹介している物をリンクを踏んで買っていただけると僕に25円とかの紹介料が入ります。ぜひ支援としてご理解していただけるとアメリカで無職の僕は助かります。
・鏡
・スティック
・骨伝導ヘッドフォン
・耳栓
・自分の好きな音楽
・教則本
ひとつずつ紹介します。
鏡
まず鏡ですが、なんでも構いません。ただなるべく大きな方がいいので、せめて腰から頭の先まで見える物をご用意ください
僕のはこんなのです。できればこのワンサイズ上の物がいいです。
使う目的はフォームの確認とかでもいいのですが、集中力のない僕は自分の眼を鏡越しに見つめると凄く集中できます。
これは何かの心理学を応用した物らいいですが、僕には効果抜群でした。
練習スティック、練習パッド
これらの説明はいいですね。割愛しますが僕が好きなスティックとパッドはこちら
僕の学生時代の先生がこのスティックを使っており、その先生に少しでも近づきたいと使い出し、14年たった今でも神スティックとして使っています。
ちなみにですがこの8Dは完全に練習用で本番では使いません。なぜならば常にしっかりとしたスティックで練習したいから、少しでも欠けて欲しくないんです。
これも学生時代に周りで一番評判が良かった物で、僕のは白いコーデッドが貼ってあります。
名前ではQuiet(静か)と言っていますが出音はでかいです(笑)
ちなみにエヴィリン・グレニーも練習パッドが好きみたいですが、彼女は練習パッドではなく楽器として考えているそうです。
これもいいヒントですね!
骨伝導ヘッドフォンと耳栓
これらは僕のリズムの解釈「リズムは振動」これを知るために必要な道具たちです。
耳栓はなんでもいいのですがこのようなカナル型がおすすめ、簡単にしっかりと遮音できます。
耳栓をして骨伝導ヘッドフォンをする事で、耳から入ってくる情報がかなり少なくなります。
聞こえてくる情報は耳からではなく振動という情報で身体から聞こえます。
これこそ僕が世界一リズム感の良いと思う耳の聞こえないエヴィリン・グレニーの世界です。
彼女の世界を練習にもガシガシ取り入れます。
自分の好きな音楽
これはなんでも良いとは言えないのですが、リズムでしっかりとチューニングされた物をお勧めします。
残念ながらこれは日本の音楽の中から探すのは非常に難しい。なぜならリズムをチューニングをするという概念で音楽は作られていないからです。
そんなブログ書いています。
「リズムのチューニング」
もし好きな音楽が日本の音楽にしかないというのであれば、これを機会に新しい海外の音楽に手を伸ばしてみてはいかがでしょうか?
後ほど僕が使っているメトロノーム代わりのCDを紹介します。
教則本
僕は教則本を買えば上手くなった気になる典型的なダメドラマーだったので、かなりの数の教則本を持っています。
今回は基礎練にフォーカスしているのでこれを使います
これを深堀するのです。目的はリズムにハマるなので、どんどん次のページに進むではなく最初のページをどれだけの角度で楽しめるかを模索します。
このような考えになると一つの練習モチーフから無限に楽しむことが出来るようになり
教則本コレクター=教則本を買えば上手くなった気になる典型的なダメドラマーからの脱出に成功できます。(僕のことね)
戦略的な練習
僕の練習スペースはこんな感じ
耳栓をし骨伝導ヘッドフォンでお気に入りの音楽を聞きながら先ほどの教則本の1ページ目に手をつけます。
1ページ目はこんな感じ(アマゾンから写真を転用しています)
見ればわかるのですが、本当に簡単なパターンの連続。これは少しドラムを経験した人であれば直ぐに次のページに進みたくなります。
しかし僕はこのページをもう10年くらい使っています。
まずやり方は、先ほど紹介した物を全て使い音楽を聞きながらこの譜面の練習をします。
ルールは「1パターン1曲」めちゃくちゃ簡単ですが目的は音楽とリズムでシンクロする事
メトロノームCD
これは練習と思えば簡単ではありませんが、楽しむことができれば効果がある事は直ぐにわかります。
だからこそ自分のお気に入りのリズムでチューニングされた音楽が必要なんです。
いつもアフリカ系の音楽ばかり紹介しているので今回はドラマーっぽいCDを紹介します。
僕が基礎練習でメトロノーム代わりに昔よく使っていたCDはこちら!
みんな大好きジェフ・ポカーロですね!素晴らしいビートを聞かせてくれます。
もう一人、僕をグルーヴ難民から救い出してくれた人
スティーヴ・ジョーダン
(この曲を聞くとLAで駆け出しだった頃を思い出します😭)
けして彼らのパターンをコピーするのではなく、彼らをメトロノーム代わりにして基礎練をするんです。
彼らにハマるように基礎練をする。リズムが彼らとハマる事が目的です。
これはけしてメトロノームからでは獲れない物をたくさん使いながら練習をしている事になります。
曲に参加する
この練習の発展形はこうなります
僕のリズム感の良い定義「絶対に崩れない4分音符を持つ」
例えばこの音楽の中に入って4分を練習するという事は、レコーディングに参加している自分の憧れのメンバー聞いているクリックの4分音符を生み出しているともイメージできます。
あなたは自分の憧れのミュージシャンが頼るクリックという4分音符を提供しなくてはいけません。
という事はレコーディングのクレジットに
ギター スティーヴ・ルカサー
ベース マイク・ポカーロ
ピアノ デイヴィッド・ペイチ
シンセ スティーヴ・ポカーロ
ドラム ジェフ・ポカーロ
練習パッド あなた
となるイメージを持てます
その時の4分音符はその音楽を作り上げる基礎となり、最高のものではなくてはいけません。
ではその最高な4分音符を作るには?
身体からクリックが聞こえる
その助けとなるのが足からくる振動という4分音符
後で説明しますが、これはただ歩いている事を再現しただけなので、かなり安定しています(だって僕ら練習より歩くことの方が人生で多いはず)
先ほどの紹介したメトロノームCDを使い4分で地面を足踏みをしながら練習すると、耳栓をしているため足踏みの音は聞こえません。
この時になるべく固い地面で踏むと振動を簡単に掴むことができます。(できれば裸足のかかとで足踏み)
先ほどのメトロノームCDとハマるには自分の生み出す振動を使わないといけません。
いけないというより、実は僕らこの振動をよく聞いているのに、それが振動とは思わず練習しています。
耳栓をし足踏みをする事で足から振動という4分音符が身体を通って聞こえます。曲のテンポによっては8分で足踏みをしても構いません。
この足から来る振動とメトロノームCDの音楽を合わせる。けして耳で合わせるのではなく振動で合わせる。
是非このエキササイズから振動でハマる。という事を実感してください。と同時にこれがどれだけ簡単か!という事も気付けると思います。
アフリカで歩く
ここから僕がいつもYoutubeで言う「アフリカの音楽で歩け」につながっていきます。
足からくる振動という4分音符を使いアフリカの音楽で歩く
いつも紹介する僕がメトロノーム代わりに使っているアフリカの動画
手拍子と足踏みから素晴らしい強固な4分音符を感じます。
YouTubeの動画ですが音よりも衝撃波のインパクトとして4分音符を感じませんか?
これこそメトロノームを全く知らない僕らを魅了する民族が作り出す「4分音符が4分音符と名前の付く前の4分音符」です。
リズムにハマる
今回のエキササイズの目的は最初に書いた「
リズムにハマったまま練習をする」
これです。これから外れることは絶対にしません。
これこそ僕がロサンゼルスでドラマーとして生きてこれた秘密の練習方法と言いたいのですが、実のところは目的に沿った戦略とも言えます。
最後までありがとう
桐沢でした!
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