というものです。 これは僕も良くわかります。僕はアメリカの音楽学校を出た後も、
リズム感という全く実態がないと思われるものに翻弄され、アメリカ人の中でちぐはぐな演奏をし続け、苦しみました。
なぜならばリズムという物を追求せず、その場しのぎに近いメトロノームで難しい事をやることが唯一リズム感を鍛え、これさえやっておけばのアメリカ人と対等に演奏できると信じていたからです。
というよりメトロノーム以外の解決方法を知らなかった、それ以外に解決方法があるなんて思いもしなかった。とも言えるかも知れません。
リズムに興味のある方でしたら聞いた事はあるかも知れませんが、この時期の自分をグルーヴ難民と名付けています。
・何がテンポで
・何がリズムで
・何がタイムで
・何がグルーヴなのか
・全くわからず彷徨うミュージシャン
アメリカ人とリズムが噛み合わない
これに僕はアメリカの音楽学校を出た後4年以上の時間を取られ、もがいていました。
演奏先ではクリックを使った同期ものが多く、そのクリックに合いさいすればアメリカ人とリズムが噛み合うとの考えしかない、見事なTheグルーヴ難民
その後その考え方こそが問題だと指摘する人に出会いました
ハル・ガルパー
彼の言葉『アメリカの音楽教育には重大な欠陥がある、それはリズムを紙で教えてしまった事だ』
リズムを譜面で学んだという、僕らが何年も何年もしてきた事が間違ってると。
彼の言葉がいまの僕を作り上げました。
僕はもっとアメリカ人の中で自由にドラムが叩けるようになりたいの一心で、もう出口の見えないリズム感という物に終止符を打ち、ステージの上でも、自分で練習している時も迷いたくなかったのです。
では彼の言う紙で教えないリズムとはどういったものなのか? 今回はそんな話をしてみたいと思います。
リズム感の悩み
音楽の3大要素 メロディ ハーモニー リズム
リズムはアフリカから来ました
ではこう考えてみてはどうでしょうか?
あの素晴らしリズム感を持ったアフリカの人たちも、何人かは僕らと同じ様なリズムの悩みを持ち苦しんでいるのか?
おそらくですが多分何かに悩んでいるとは思いますが、同じ悩みではないかもしれません
なぜかというとアフリカには数字の概念がなかったから
16分音符、テンポ120、 4/4 小節数 などおそらくですが彼らは全く知らないです。
まずリズム感への悩みを持っている方の悩みはこういった傾向が多いのでは?
・クリックと合わない
・テンポが走ってしまう
・テンポが遅くなってしまう
・何かすると位置を失う
だいたいこれに集約されると思います。
果たして同じ悩みをアフリカ人や世界のリズム感のいいと言われていた人たちも同じ悩みを持っているのか?
数字時間という概念
僕らの生活にどんな数字が関わっているか?
時間にはほぼ全て数字があります
・朝7時
・15分後
・60秒以内
・3日前
YouTube動画でも紹介しましたが
リズム感を直訳する英語はなく、近いのはTime
Timeは英語で時間
このTimeと時間は言葉上、関係しています。
では数字が生まれる前や数字を使っていないアフリカの民族は時間をどのように感じているのか?
時計とバナナ
『南アフリカのサン族のハンターは長い旅に出かける時には熟していないバナナを持っていき、そのバナナが熟れたら家路に向かう時期だと知る』
彼らにとってバナナは時計代りなのです。
時間を数字の概念ではなく、バナナの熟れぐあいで知る
何が言いたいかと言うと
これぐらい西洋式の考えの僕らとアフリカ人のTime、時間に関する世界観が違うのです
・テンポ120 などの数字
・4・4などの拍子
・4分音符、8分音符などの数字の音符
・メトロノーム・クリック
これらは全て西洋式です リズム感がないと悩んでいる方のほとんどが、西洋式の直線的な時間の概念の中で悩んでいます。
もしアフリカ人がリズムで悩んでいるとしたら、きっとこの中には入っていない全く別なもので悩んでいる事でしょう。
このバナナ全然、熟さない、、、とか これは彼らにとっては命取りかもしれません
すなわち僕らは悩んでいる事、悩んでいる場所自体が西洋式の中であって、リズムの生まれた場所アフリカ、いや僕らが本来、生まれ持って来たであろうリズム感とは全く違う、人間が後から考え出した西洋式リズム感の定義の中にいるから苦しのかもしれません。
リズムとは何か? ここを追求しないでリズム感に悩む だから苦しい。
僕らは悩み方まで西洋式なんです
音楽の3大要素 メロディ ハーモニー リズム
ざっくりとなんですが、メロディとハーモニーは西洋ヨーロッパから リズムはアフリカから来ました。 僕らはアフリカから来たリズムという物を、西洋式で学んでいます
しかしそれはアフリカには全くなかった考えで、その考え方は
『時計とバナナ』くらい差がある世界観で僕らが習って来たリズムとは大きく差があるんです。
リズム感というものを見つめ直したいのであれば、変わり種のリズムトレーニングを続けても意味はないでしょう。
これこそが先ほど言った僕がアメリカで陥った罠
『メトロノームで難しい事をやることが唯一リズム感を鍛え、これさえやっておけばのアメリカ人と対等に演奏できる』 です。 これに僕は何年も苦しみました。
新しいリズムトレーニングを開発するのではなく、リズムという概念が違う
時計とバナナ くらい違うという考えに至れば、何か新しいリズム感への道が見えるかもしれません
これからのリズムトレーニング
メトロノームで難しい事をやる変わり種のリズムトレーニングはもう何十年と日本で行われて来ました。しかし今だにリズム感への悩みが無くなったと言えません。
そのためには西洋式から離れる、「部屋においてある時計をバナナに切り替える」「腕にバナナを巻く!」 くらいの大きなリズムへの意識の改革が必要です。
それが僕ら人間が生まれ持ったリズム感を取り戻す
というリズムへのアプローチがあっても面白そうじゃないですか?
そんな西洋式ではないリズム感へのアプローチをたくさんYouTubeにしているので是非漁ってください
リズムのチューニングの2本とグルーヴに種類ってあるのか? それにここに貼りました
西洋リズム教育の弊害 この4本が最近ではオススメです。
そのほかにもたくさん西洋式のリズム教育とは全く違うリズムの解釈を動画にしています
是非お時間のあるときに見てください
僕らが悩んでいるリズム感、リズムというものは果たして僕らの習って来た物のみが正解で、僕らのリズムへの悩みも正しいのか?
そんな今までとは全く違う考え方にリズムの未来はありそうです。
新装開店おめでとうございます(^o^)
アフリカと西洋の時間の捉え方の違いが、時計とバナナというのには大変驚きました!
大昔の西洋も自然環境の変化などで生活していたかもしれませんが、欲張って自ら時間を管理しようとしたから狂ってきたのでしょうか。
動画も時間があるときに観てみたいと思います。
このブログを多くの人達の眼に届くことを願います。
ありがとうございました。