『桐沢さんに影響を与えたCDはなんですか?』
グルーヴ難民時代
今ではなんだか『リズムの探求者』的な立場を演じているのですが、アメリカの音楽学校を出た当時は完全なるドラマーで、今考えるとミュージシャンとも言えない『ドラム脳』の持ち主でした。
どんな音楽を聞いてもドラムしか聞こうとしないし、ドラムの入っていない音楽を聞くことなんてない『theドラマー』
しかしその反面いつまで経ってもアメリカ人とリズムが噛み合わない事に悩んでいました。
今考えると当たり前な事なんですが、ドラムからの考え方で音楽の全てを賄えると信じ込んでいた完全な『グルーヴ難民』
他の人の推薦
やはりここはLA、日本の中では雑誌の中でしかお目にかかれない人と日常的に一緒に演奏することができます。
その中で一緒に共演し、感銘を受けた方にその人のおすすめCDを聞くのが好きなんです。
もちろんドラマーの僕が共演する相手はドラマーではないので、僕のような『ドラム脳』からは出てこないCDの名前がバンバン出来てきます。
そんな中、ピアニストの友人が自身のトリオでCDを出しました。
そのCDが本当に素晴らしく、僕はいつも以上に彼に影響を与えた物に興味が湧き、彼に根掘り葉掘り聞く事に、、。
そんな彼に紹介してもらったCDこちら
『ドラムというのはここまで音楽的になれるんだ』と強烈に思わせてくれたCDです。
この感覚はそれまでのドラムの練習の先にあるものとは全く違い、今まで囚われていた『ドラム脳』の僕の世界を一気に広げてくれたミュージシャン人生の最初の1枚になりました。
🇺🇸のエンタメ
アメリカでフリーランスのドラマーとしてお金を稼ぐには「アメリカのエンタメ」を知る必要がありました。
そんなアメリカのエンタメの中にずっといた人からお勧めしてもらったCDがこちら
アメリカ黄金時代の立役者『フランク・シナトラ』と『カウント・ベイシー・オーケストラ』の素晴らしい共演。
僕はこのCDから数え切れないくらいのアイデアやアメリカでフリーランスのドラマーとして生きていくには?の大きなヒントを得ることができ、その得たものを今でも仕事で使っています。
それは
アンサンブル能力
これは楽器の練習からは絶対に見えてこないもので、フリーランスのドラマーとして生きていくには必要不可欠な能力です。
デジタル世代以前の聞き方
リチャード・ボナ
良い資料の定義
僕の中でCDに限らず『良い資料の定義』があってそれは
『その次に導いてくれる物』
その資料で完結することはなく、その先に興味や好奇心を繋いでくれる。
これこそが僕の中での『良い資料の定義』です。
今回紹介したCDたちは僕の人生に大きく影響を与えましたが、これらは僕にとっては全て入口で、一人の人間の一生では賄いきれない広くて深い美しい世界に導いてくれました。
これらに出会わなかったら一体どうなっていたか!
と思わせてくれる、心からハマれる『一生物CD』というものをあなたも手に入れてみませんか?
病み上がりのLAからは今日はこんな感じ、明日からまた山に登る予定です!
みなさんも良い1日を!
桐沢でした!
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