感性で音楽を聴く方法

こんにちは桐沢です🤘

今回は感性で音楽を聴く方法をブログに書いてみました
音楽への感性をつけるには

・本を読め
・恋愛をしろ
・映画を見ろ
・自然を感じろなど

色々言われていますが正直ピンときていない方も多いのではないでしょうか?

どうやって感性を身につけるか? これは絶対という方法はないのですが、僕がやっているやり方をご紹介します

結論から先に言うと
・その音楽だけからでは得られない情報をたくさん仕入れ、その音楽と向き合う

一番簡単な方法は、その音楽が生まれた街に行くです

NYの空気だけ吸ってこい

僕は初めて21歳の時にドラムの仕事である程度まとまったお金を稼ぐことができました。その仕事でご一緒させていただいたトロンボーンの広原さんに言われた言葉が僕の人生を変えました。

それは『NYの空気だけ吸ってこい』

21歳のクソガキだった僕はそれを真に受け、本当に空気を吸いにNY に行きました。

その時の広原さんの言葉の意味は全く分かっていなく、『ドラムで稼いだ金でNYに行く、世界一かっこいい音楽のギャラの使い方してる俺かっこいい✌️』くらいだったと思います

その音楽を生まれた場所で聞く

A列車で行こう
皆さんはジャズのスタンダードでTake the A Trainという曲をご存知ですか?

デュークエリントンで有名なビリー・ストレイホーンの曲

A列車と言うのはNYマンハッタンの西北部からハーレム、アポロシアターがある125stを経て セントラルパークの横を通り、ダウンタウンを抜けJFケネディ国際空港までをつなぐ地下鉄です。

曲名だけ聞くと 汽車のイメージがありますが実際は地下鉄です。

この曲はその時代、黒人という社会的弱者だったデュークエリントンが徐々に白人社会でも認められるようになり、自分たち黒人への応援歌とも取れる曲です。それまで虐げられていたが、世界に羽ばたこうよう的な

僕は実際にNYのハーレムからAトレインに乗ってみて空港まで行ってみました、A列車で行こうを口ずさみながら。

マイルス・デイビスと歩くマンハッタン

NYタイムズスクエアから少し外れた路地を地下から上がってくる蒸気を避けながらMiles Davisを聞く。そのまま5番街を北上しセントラル・パークまでMilesと歩く、

・タクシーのクラクション
・横断歩道の意味のなさ
・行き交う人、街の匂いなど

きっとMilesも同じような状況にいたのではないかと勝手に想像し、NYの街を歩く
21歳のガキだった僕は非常に興奮したのを覚えています。

Live at どこどこ大好き

ライブ盤CDは必ずみなさん持っていると思いますが名演と言われる物にライブ盤に僕は非常に弱いです。

例えばこのエルトンジョンのLive CD

 

これはNY、マンハッタン ミッドタウンにあるアメリカ全土を結ぶ駅ペンシルベニアステーションの上にある世界的に有名な会場 マジソンスクエアガーデンで2000年に一日だけ行われた本当に素晴らしいLive CD

残念ながら僕は会場の中には入ったことはないのですが、入口の前は毎日のように歩いていました。人の混雑具合、今日行われるライブの電光掲示板、おまわりさんや観光客の様子など、今でもすぐに思い出せます

ドラムは4分音符の位置を完璧にコントロールできる
カート・ビスケラ Curt Bisquera 彼のwebはこちらから👉http://www.curtbisquera.com/

歌モノのドラムとはこれ👍としっかり教えてくれます

素晴らしいCDです!  この記事を書いている時点でなんと90円😜

アメリカの南部の空気感

昔南部にい行った時アラバマのガソリンスタンドで、南部訛りの強い売人にいけないものを売りつけられそうなりました。レイナード・スキナードのSweet Home Alabama を聞くたびに南部訛りの強い売人や、少しじめっとした空気を思い出します

ニューオーリンズではデキシーランドの曲で有名なバーボンストリートのストリップクラブをチラ見しながら歩きました。初めてザリガニ料理、クロウフィッシュ・ガンボを食べ、

その時はルイ・アームストロングに詳しくなかったのですが、きっと彼もこのガンボを食べたのかなと彼に興味を持った今、記憶をたどりエッセンスを感じれます。ちなみにザリガニのガンボ めっちゃ美味いです

例えば、お店の佇まい、店のインテリア、壁の色 などはNYやLAとは全く違います

奴隷が日曜だけダンスをすることを許されたコンゴスクエアにアフリカに全く興味を持つ前に行ったこともあります。


今はこの広場はルイ・アームストロング記念公園と名前を変えています。

今こうやってアフリカにはまり、奴隷の歴史に興味を持つと どれだけコンゴスクエアが
今のアメリカ音楽の中で重要な意味を持つか少し踏み込んだ視点を持てます。

アメリカでこれから先にやってみたい事

今までは全部オタクの僕がやったことですが、いつかやってみたい事を紹介します。

ブルースならロバート・ジョンソンが悪魔と契約を交わしたクロスロード。ミシシッピー州にあるClarksdale, という街の 61号線と49号線の交差点で彼は悪魔と契約をしたのです。


僕のイメージではこんな感じだったのですが


実際はこんな感じみたいです

もう一つやって見たい事 『刑務所で演奏する』このB.B.kingの名盤 

これは1971年にリリースされたシカゴの州立の刑務所で行われた名盤CDでローリング・ストーン紙の世界名盤500に選ばれています。

刑務官に囲まれた囚人相手に演奏するBBking がどんな気持ちだったかを想像するだけで
ゾクゾクします。

アメリカで職業ミュージシャン

これは意図的では無いんですが10年以上アメリカでミュージッシャンをやっているからこそ分かる曲があります。

ビリー・ジョエルの名曲 ピアノマン

これはあるバーでピアノを弾くミュージシャンを取り巻く人間模様を歌った曲で、歌詞にはないんですが僕はこの歌からはこんな事を連想できます。

・週末の土曜日 夜9時のNYの飲み屋 (これは歌詞にある)
・酔っ払いに絡まれる ミュージシャン
・バーカウンター越しに見える風景

・酒臭いマイク
・しわくちゃの$1札ばかりが入ったティップジャー
・ミュージシャンが演奏を終えティップを数える姿

そこの空気感を捕まえる

そしてまたピアノマンを聞く

これらの情報で満たされた僕はピアノマンを音楽としてでなく、現実として聞くことができ、まさにその音楽の中に入れるのです。

その音楽が生まれた場所

色々な事情で行けないというのはわかりますが、行かなくて良いという理由はありません。しかしその音楽が誕生した街には行けても、その時代には行けません

こういった時にはDVD、YouTubeや本が役に立ちます!ドキュメンタリー万歳
特にドキュメンタリー映像からは

・人々の顔
・歩く姿
・街並み
・服装
・食べ物
・音楽を取り巻く社会情勢

など情報は山のようにあり掴めるものはたくさんあります。

これをさらに補うことは本で出来たりもします。

YouTubeでオンラインサロンのメンバーと一緒に読んだ本

この本からは当時のアメリカがどうなっていたかを知る事ができます。

マーティン・ルーサーキング、ブラックパンサー党やマルコムXなどは聞いたことはあるでしょう。

社会的弱者の訴えを音楽にしたのがいわゆる黒人の音楽のスタートで言いたいことや訴えたい事があるから音楽にしたのです。

これを知ると

「かっこいい黒人ドラムのフレーズ」「こう弾けば黒いグルーヴになる」や「こうカッティングしたら黒くなる」などがいかにミーニングレス(意味をなさない)という事が分かると思います。

社会的弱者の訴えを音楽にした
この言葉の意味が知れます。

これは移民国家アメリカだからこそ、こういった音楽が発展したともいえます。

こちらにYouTubeでのこの本の読み合わせのアーカイブがあります。ぜひ一緒にどうぞ〜!

日本の巨匠 宮崎駿

誰もが認める日本が世界に誇る芸術家

彼はアニメだけをを自分のスタジオの中で研究し続け、あの名作達を世の中に送り出しているわけではないです。彼は相当な量の歴史や地理、文化などを下調べをし、現地に行きその情報や知識で満たされた目と体でその世界を感じるんです。

そうやって得た物を彼の世界に落とし込み、僕らを感動させる芸術作品を世に送り出しているのです。

音楽は音楽だけで出来ていない

音楽を芸術というなら音楽の中だけで楽器を使って音楽やグルーヴを研究をしても、埋められるところは少ないです。

食べ物だってそう、一度も本場の料理をその現地で食べたことがない人と、本場で修行した人の味はどちらが本物に近いでしょうか?

本場で得れるのはテクニックだけではないんです

テクニックはこの情報化社会の中ではいくらでも学べます、しかし音楽はテクニックだけで
完成している物なのでしょうか?

その音楽が生まれた場所に行き、音楽以外の情報を得る。それをその音楽にフィードバックさせる。音楽がもし芸術と呼べるのであればこれは数多くある『感性を磨く』方法の一つではないでしょうか?

桐沢でした🤘
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