リズム感が良くならない理由はメトロノームへの(考え方)せいかも

はい桐沢です🤘

ミュージシャンであれば「リズム感を鍛える」という事に興味を持ち、チャレンジした事は一度ではないはず!

では実際にリズム感を鍛える事はできましたか?もちろんトレーニングをする事によって鍛えられることも多いでしょう。

果たして世界で『リズム感が良い』と言われている人は僕らと同じようなリズム感を鍛えるリズムトレーニングをしたからこそ、僕らを魅了するような強烈なリズムのアンサンブルを生み出しているのでしょうか?

今回はリズムを鍛えるリズムトレーニングの相方としては欠かせない盟友『メトロノームを疑え」というなんとも喧嘩上等な記事を書いていきます。

最初に一つだけお伝えしたいことは
僕らが受けてきたリズム教育に疑問を持つことは間違っている事ではありません

 

メトロノームとの練習

皆さんはどのように練習していますか?
僕のイメージですと「練習」これは

・教則本を使う
・メトロノームを使う
・徐々にスピードを上げて行く

これが練習のイメージなんですが 皆さんの練習とはどのように行なっていますか?
先に言いますが メトロノームを使う事が悪い! という内容ではありません。

ただ色々な角度から今まであった常識を見直すという事が最近の僕のYouTubeやブログでの発信です。

最近の発信の軸は『西洋リズム教育を疑え!リズム下克上シリーズ」内容は今までのリズムトレーニング方法をあと10年やれば世界に通じるリズム感が着くと

・思いますか?

・思いませんか?

とまあ、かなり挑戦的な内容ですが、興味深い内容になっていますので是非お付き合いを

これまでのリズムトレーニング

僕の入手できる情報だと大体がメトロノームを使い、音の鳴る位置を変えたりするものがほとんどです。

一番有名なのはメトロノームを8分音符の裏に聞くというもの、これをする事によって4分音符(ダウンビート)を自分で探さなくてはいけない。これが効果があると言われているメトロノームを使ったリズムトレーニングの代表例でしょう。

この他にもメトロノームを聞く位置を変えるバリエーションも多くあります。3連符の2つ目、3つ目や16分音符の2つ目や4つ目。

僕はこれに付点8分でメトロノームを鳴らし、3小節に1回1拍目が重なるという練習も「リズムを鍛える」という目標を達成するために組み込みました。

しかしロサンゼルスでドラマーとして生きて行くために『リズム感が良くなる」事が必須だった僕にどこまで効いたかは正直疑わしいです。

リズム感が良いとは

先に書いたように

世界で『リズム感が良い』と言われている人は僕らと同じようなリズム感を鍛えるリズムトレーニングをしたからこそ、僕らを魅了するような強烈なリズムのアンサンブルを生み出しているのか?

これを考えると答えはおそらくですがNOです

この話は僕のYouTubeでたくさん偉そうに語っているのでぜひそちらを参考に

「テンポを一定に保つ」と「リズム感が良い」は同意語?

ではなぜ僕らはメトロノームを使うのでしょうか?

テンポを一定に保つ能力をつける為?

ではなぜテンポを一定に保つ必要があるのでしょうか?

テンポが走ったり、遅くなってはいけない理由は?

これはきちんと線を引いて整えるという現代的な、同じパターンをキッチリ守るという観念からは、何かが意図的にではなく変わってしまう事はあまり好ましくはないと、言えると思います。

特に商業音楽の現場ではあらかじめ長さ、時間などが決められている場合が多く、それに適応する能力は現代ミュージシャンにとっては必須です。

その為にはテンポを一定に保つという能力が商業音楽の中では非常に重視され、それのために有効だと考えられているのがメトロノームを使ったリズムトレーニング。「テンポを一定に保つ」この時間という概念がかなり厳格に決められている商業音楽には必須なのです。

では「テンポを一定に保つ」と「リズム感が良い」は同意語なんでしょうか?

教育を受けていない民族の演奏

リズム学者の言葉

『教育を受けた演奏家こそ、教育を受けていない民族の演奏を聞くべきだ、なぜならそれが人間本来の音楽だから』

リズムの生まれた場所 アフリカのダンスは、人の感情や情熱によってテンポも早くなります。人間であればごく普通のことだと思いますし、表現としての音楽、意味のあるスピードアップだと思います。

そもそもこの彼らの音楽は、人間が自然と生きて行く中で作られたもので、僕らが聴く「音楽」とは在り方が全く違うのです。

その音楽には、本当にたくさんの意味が込められ、まるで教科書です。

例えば

・動物を狩る方法
・稲作をする方法
・伴侶を選ぶ方法
・先代から生きて行く方法を後世に伝える

など僕が調べた範囲ではあります。どれも先ほど述べた僕らが普段耳にする商業音楽の「商業」とは大きく違った役割を担っています。

僕がメトロノーム代わりに使っているアフリカのダンスコンテストの動画です

彼らの中には「数字のテンポ」という概念がなく、

・テンポを一定に保つ=リズム感がいいではない事がわかります。

テンポの概念

一度テンポの概念をおさらいしましょう。

テンポとは、

  1. 西洋音楽においての、拍の時間(長さ)。本項で詳述する。
  2. 音楽、話、作業などの速度のこと。例:早いテンポで話が進む。
  3. 一般的なイタリア語で時間の事。英語でのtimeに相当しそれだけでは速度としての意味は無い。

テンポtempo)は、西洋音楽において、拍の時間的な長さのことであり、すなわち拍節の速さのことである。一般に速度記号で表され、速度を示す言葉(速度標語)またはメトロノーム記号で表される。
メトロノームは1分間における拍の数によってテンポを刻む機械であるから、メトロノーム記号は1分間における拍の数でテンポを表す。すなわち、1分間に60拍ならばM.M.=60のように表す。BPM(Beats Per Minute)が用いられる場合もある。60 BPMはM.M.=60と同じ意味である。

四分音符=60のようにその音価を示す音符を明記することも多い。この場合は拍の音価にかかわらず、示された音価の刻む速さを示す。                     Wikipedia

メトロノームや数字のテンポという概念はWikipediaにも記載されているように、リズムの生まれた場所アフリカにはなかった西洋の考えを元に作られた西洋の機械、解析方法なんです。

なぜその数字テンポという考え方がアフリカになかったのか? 答えは簡単 アフリカには数字の概念が3までしかなかった。

僕の提唱する(パクった)アフリカンコンセプトと同じ考え1.2.3。 これしかアフリカの文化に無かった!(ここからでもアフリカンコンセプトは音楽の中だけの話ではないと推測できる)

先ほども説明したようにテンポを一定に保つと言う概念が生まれたのは近年の商業音楽の中での話です。

それまではテンポというのは表現方法の一つとして大きく変動していたものなんです。オーケストラや映画音楽なんて、最初から最後までテンポ一定だとしたら聞き苦しくないでしょうか?

指揮者や利き手側、人間の感性に寄り添うように早くなり、遅くなる。テンポとは表現の違いを表すテクニックのひとつなんです。

世界に通じるリズム感を持った人

メトロノームのみで「リズム感が良くなった人」というのはあまり存在しなく、むしろメトロノーム以外の要素からリズム感を鍛えることをしていたように思えます。

今僕らに必要なのはメトロノームとそれ以外の要素とのコンビネーションそれ以外とは、叩く踊る歌うや日常の中にあるリズムという文化を知るという事。

リズムの使い道を知り、リズムの本当の意味を知り、トレーニングして行く筋トレと一緒です

どこの筋肉を鍛えているのかもわからず、手足を動かし続けるのと、このトレーニングはこの筋肉に効くをしっかり理解するのは大きな違いを生みます。

知るという事をせずに練習し続けるのは、良い方法ではないという事です。

リズム感

リズム感、感という文字

・この文字は感性
・人間の感性の力
・機械の力を使ってできる物ではない

という見方ができると、新しい角度からリズム感、リズムトレーニングを見れると思います。

先ほども説明したようにメトロノームというのは、リズムの生まれた場所アフリカにはなかった西洋の考えを元に作られた西洋の機械なんです。

リズムの生まれた場所、アフリカにはなかったのです。

何度も繰り返しますがメトロノームを使うな!と言っているわけではありません。

今まで疑問にも思わなかったメトロノームを使うリズムトレーニングを見直したり、様々な角度から今まであった常識を見直すと新しいものの見方ができ、僕らのまだ知らない真実にたどり着くことができるのではないでしょうか?

けして僕らが受けてきたリズム教育に疑問を持つことは間違っている事ではありません

アメリカの音楽教育には重大な欠陥がある
Hal-Galper

ハル・ガルパーの言葉
「アメリカの音楽教育には重大な欠陥がある、それはリズムを紙で学んでしまった事だ」

このようにも解釈できます。
『近代社会のリズム教育には重大な欠陥がある、それはメトロノームでリズム感を学んでしまった事だ」

語弊があるといけないのですが「メトロノームに頼りきってしまう事の危険さ」を表現する言葉として受け止めてください

今までの常識を見直す

僕らの教わって来た

・絶対にテンポは一定でなくてはいけない
・メトロノームを使わなくてはいけない

などの呪縛が余計にリズム感を悪くしている可能性は捨て切れません。リズム感は人間の力ではないでしょうか?これを補助するための道具がメトロノーム。

リズム感とは一体何か?様々な角度から見直し、今までのやり方に疑問持ち、意味を見出す
そうしてメトロノームと向き合う

これがグルーヴ難民脱出方法の一つの鍵だと思います。
世界とのリズム感の差を埋めるのはもしかしたらメトロノームではないかもしれません 。

今回もこの記事を動画にしています。 ぜひこのリズムオタクをサポートする為にチャンネル登録と高評価お願いします。(ほんとモチベーション大事なんです)

シェアしてくれるとアメリカから喜びます!

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