アナログなリズムトレーニング

はい桐沢です!
 
僕は最近「メトロノームではリズム感が良くならない」など少し踏み込んだ煽り系の内容を発信しています。
 
けして「メトロノームを使ってはいけない」ではなく、リズムトレーニングにはメトロノームしか選択肢がないと思うことが「もったいない!!

デジタルとアナログ

僕が思うリズム感への問題は、ほとんどのリズムトレーニングが数字で出来上がってる事
 
数字のリズムを使い、数字の機械メトロノームと一緒にトレーニングをする。
 
しかし実際のステージでは一部を除きメトロノームと一緒に演奏をする事はなく、その場合は自分のリズム感を「信じる」という事をしなくてはいけません。
 
数字で作られたトレーニングの最終地点が「信じる」とアナログな事
トレーニングはデジタル
実際はアナログ
このギャップはあまり注目される事はありません。
 
デジタルで作り上げたリズムのトレーニングがどのようにアナログの僕らに影響を及ぼすのか?
 
ここを掘り下げることなく、もう何十年と同じ数字のリズムトレーニングを僕らは行なっています。

実際の現場

僕のメトロノームをめぐる発信は、もちろん根拠のあるのもで、けして僕がメトロノームとうまく付き合えないからダメと言って訳でもなく
 
実際の仕事では週に2日、多い時は4日はステージ上でクリック(メトロノーム)を聴きながら演奏していました。
 
おそらく🇺🇸で1000回はクリックを聞いて仕事をしたと思います。
 
その1回は大体4ステージあるので、45分のステージを4000回はクリックと一緒に演奏した事になります。 もちろんレコーディング現場でも。
 
その上での発信であって「メトロノームを使ってはいけない」ではなく
 
リズムトレーニングにはメトロノームしか選択肢がないと思うことが「もったいない」 
 
もう一回 言いたい 
もったいない!!!

リズムと関係するもの

僕がクリック(メトロノーム)を使った仕事は大半がダンスバンドでした。
 
お客さんを一晩中踊らせるのが仕事 こんな感じ

この場合は僕らミュージシャンはリズムを使ってお客さんを踊らすのが仕事です。
 
ということは踊るという事もリズムに関係してきます。
 
リズムを使いお客さんを踊らせるのが仕事 
 
なのに僕らは踊れない このギャップ
 
ということは本当にリズムを使う事ができているのか?
 
はい答えは簡単、踊ればいいんです。

アメリカのエンタメ

ここで少し僕の歴史オタクが顔を出します。
 
テレビやラジオが発明される前の20世紀初頭のアメリカのエンターテイメントは、
 
踊り、歌、演奏、演技、笑いがひとつになっていました。

ちなみにこのドキュメンタリーに全てリズムが関わっています! アメリカのエンターテイメントの深さ広さなどを感じれます。
 
時にはたった一人の演者が踊り、歌、演奏、演技、笑いを全てカバー
 
(アップライトピアノを弾いて、歌って笑わせ、最後はピアノの中からドラムスティックを出す動画を昔見つけたのですが、探せない、、。誰か見つけたら教えてくださいな)
 
アメリカの初期のエンターテイメントでは全てのものが繋がっていて、一つ一つがお互いに影響しあったエンターテイメントという総合芸術だったのです。
 
ということはお笑いのヒントは演奏の中にあり、演奏のヒントは踊りの中にある 
 
全てが独立しているのではなくお互いに影響しあっている。

タンバレイヨ

叩きたかったら踊れ
踊りたかったら歌え
歌いたかったら叩け
 
叩く、踊る、歌うは同じ事という中南米のスペイン語のスラングです。
 
アメリカのエンターテイメントの中の踊り、歌、演奏はまさにこれに当てはまります。
 
演奏したかったら、演奏だけを追求してもそこまで奥にはいけない
 
踊りたかったら、踊りだけを追求してもそこまで奥にはいけない
 
歌いたかったら、、、、。ということです。

専門家の登場

僕らミュージシャンは演奏だけを追い求めてしまします。これではあまり奥には行くことはできません。
 
よって「他の分野を取り入れた方が良い」ではなく、もともとアメリカで生まれたエンターテイメントは全て一緒だった。
 
それがいつの間には一つにとつに専門家が生まれ
ミュージシャン
ダンサー
役者
お笑い芸人
 
などに分かれてしまい、全て別々の芸術に昇華してしまいました。
 
しかし元は全て同じステージにあった。
 
同じ道の専門家からはもう革新的なアイデアは出ない
 
これはアメリカで大ヒットしたこの本 
 
 
心理学の本ですが、著者は美容整形外科医で全くの別分野の専門家が心理学の世界に革命を起こしたんです。
 
これを僕らに当てはめると
「音楽の専門家からはもう音楽の革新的なアイデアは出ない」
僕は一応ドラマーなので 
「ドラムの専門家からはもう革新的なアイデアは出ない」
とも言えそうです。

歩く=踊る

じゃあ明日からダンス教室に通わなくてはいけない、演劇サークルを探さなくては!
 
ではなく
 
今、僕らが日常的に行なっている事に音楽以外から音楽に切り込めるキッカケを探した方が簡単で効果的だと思います。
 
それは「歩く」 
 
何度も紹介しているこのCDのリズムに乗りながら歩くんです。
リズムに乗って歩く 
 
これは考え方によっては「踊る」という事になり、その上で歌えればタンバレイヨの
 
「叩く、踊る、歌うは同じ事」の2つに当てはまり、「叩く」に影響が出ることは間違いありません。
 
こちらで僕のアメリカでの友達に先程のCDの1曲目で踊り歩いてもらっています。

この動画で「目から鱗が落ちた!」という人が多い中、「全く意味がわからん」という人もいます。
 
あなたはどっち?

アナログなトレーニング

一番最初に書きました、僕らのリズムトレーニングはデジタル
 
でも実際は自分のリズム感を「信じる」というアナログな事をしなくてはいけない
 
このギャップが僕らのリズム感への自信のなさに繋がっていることは間違いなさそうで
 
世界のリズム感のいい人たちはこのアナログな感覚、リズム「感」が優れているのです。
 
けして僕はメトロノームで練習する事を否定している訳ではありません。
 
リズム感に向き合う物はメトロノーム以外にもたくさんあり、リズム感の良いひと達はそっちの世界でリズムを操っています。
 
その世界を覗かないのは非常に
もったいないのです。
 
だ・もんでアナログなリズムトレーニング、アフリカの音楽にノって「踊り歩く」初めてみませんか?
 
LAからは以上です!
桐沢でした!

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