はい桐沢です!
僕はパンデミックが始まる前まではフリーランスのドラマーとしてLAで13年と3ヶ月活動してきました。
フリーランスなので様々な仕事を体験することができ、なかなか奇妙な仕事も数多くやってきました。
全米マジック協会の会合で演奏したり、退役したエアフォースワン(大統領専用飛行機)の下で演奏したり、はたまたストリップクラブでお姉さんと2人でステージをこなした事もあります。
2012年から3年ほどロサンゼルス市警(LAPD)の音楽隊のドラマーとしても活動していました。
そんな中、僕が愛してやまない仕事があるんです。
それは「ミュージカル」の演奏仕事。
僕はこの仕事を「世界で1番セクシーなドラムの仕事」と思っています。
ミュージカル
僕がこれまで参加した代表的なミュージカルはこちら
You are a good man Charlie brownHairPeter PanPippinHair SprayCatsSchool of RockChorus LineChicagoRENT
この中でも面白かったのは、 Chorus Line、Chicago、RENTかな
今年の最初はRENTに参加していました。その時のバンドピットの映像はこちら
今日のミュージカルピットの僕の見せ場
持ち替え😜色々バタバタしています
最後は立ってチャイナ🇨🇳明日はもっとスムーズに行くことを願います
衣装は90年代を意識してくれだそうです、。 pic.twitter.com/TvDcOdHy3m
— Satoshi Kirisawa (@KirisawaSatoshi) February 26, 2020
楽器の持ち替えが鬼のようにあり、最後は立ってシンバルを叩くと言う妙技
セクシーなピット
先程のRENTは例外でステージの上にお客さんからも見える状態でバンドがいます。
ちなみにミュージカルのバンドが演奏する場所をピットと言います。
英語での意味はアナグラ、くぼみ。脇の下はアームピット
基本的にはこの意味のようにバンドはステージの下にある通常
『オーケストラピット』という場所で演奏します。
去年ミュージカル「シンデレラ」に参加した時の映像。
今日の演奏シリーズ
テンポチェンジが鬼のようにあります
ブラシとスティックの持ち替え
タム回しをやりながら譜面をめくるあと二回で本番始まります〜 pic.twitter.com/CRzO5G2uCD
— Satoshi Kirisawa (@KirisawaSatoshi) November 6, 2019
怒涛のテンポチェンジがあり、これを行うには超能力が必要です。
セクシーな裏方仕事
見てもわかるように先程のシンデレラは舞台下のオーケストラピットに入って演奏しています。
よって僕らはお客さんには頭くらいしか見えないのです。
しかしその見えない場所で怒涛の展開をしている。
職人技が光りまくっているのに、お客さんには見てもらえないこのギャップ。
それにピットは真っ暗。僕らも基本的には全身黒で身を包んでいます。
あかりは譜面灯の光のみ。
その光に照らされる、
譜面楽器の輪郭少し見えるミュージシャンの顔
ああ セクシー💓
何度も言いますが、僕らはお客さんからは全く見えていません。 そこがまた良い
🇺🇸まだ叶わぬ夢
僕にはいまだにドラマーとしての夢があり、それはメタリカに入ることでもなくレッチリのツアーにも参加する事でもなく
West Side Storyに参加する
僕はこのミュージカルが大好き過ぎて、
CD10枚以上DVD 2枚フルスコア
など関係するものをかなり持っていて、部屋の壁にはレコードまで飾ってあります。
その中から2つおすすめを紹介させてください
まずはこのDVD
再販がされるまで超お宝DVDで値段がとんでもない事になっていましたが、今は再販されお手頃価格に
しかし売り切れたらまた高騰するのは間違いないくらいお宝DVDです。
これは映画『West Side Story』のサントラのレコーディング風景
名将レオナルド・バーンスタインが怒り狂うシーンや、シンガーの葛藤まで余す所なく収めています。
裏方セクシー仕事好きの僕にとってはたまらない物です。
もしもうWest Side Storyは知っている方ならこのコンピレーションが最高に面白いです。
ミュージシャン的にもチック・コリアやスティーヴ・ヴァイ、はたまたリトル・リチャードも素晴らしいフィールで『I feel pretty』を歌っています。
これマジで必聴です。
僕はこのCDは、NYのCD屋さんで店員さんに店の倉庫の奥から探し出していただいた物で、思い出もあり人生で聞いたCDの上位に食い込みます。
日本には届かない音楽仕事
音楽の仕事には様々なものがあり、そこにはそれぞれ美学に似たものがあります。
日本でプロミュージシャンとイメージすると「なんでも演奏できる」となることが多いかと思いますが
アメリカでは様々な音楽のジャンルがあり、それぞれがビジネスとして成り立っているので、一つ一つのジャンルにプロフェッショナルがいます。
例えばロックはできないけどブルースをやらせたらスティーヴ・ガッドよりバッチリ!
超絶フレーズは叩かないけど映画の音楽には欠かせないドラマーとかの話は日本にはまず入っていきません。
このなかなか日本には伝わらないアメリカの音楽ビジネスの中でのミュージシャンのセクシーな世界
僕はこの中に13年3ヶ月いました。
が今は無職を満喫中です 笑
今日は近所の山を5本指の靴を履いて探検してきます。
LAから桐沢でした!
今日もいい1日をお過ごしください
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