未開拓のリズム領域!

はい桐沢です。
 
リズムは初心者こそ最強説 
 
リズム感が悪くなったのは教育を受けたせいかも?という相変わらず喧嘩上等な記事を書いていこうと思います。
 

アフリカのレッスン

2020年3月から始まったパンデミックの前までアフリカンドラムのレッスンを受けていましたが、そのレッスンは先生が今日の題材のリズムの説明から始まります。 
 
その説明とはこのリズムは『何処から来たのか』『どう言った意味があるか』
 
もちろん譜面はありません。全て口伝えです。
 
ある時のレッスンでは
魚を釣って
市場に持って行き
売れた喜びを表す女性のダンス
 
から来たリズムでした。
 
先生は『そのダンスを太鼓で真似るんだ』と言っていました。
 

イメージがあるか、ないか

僕はアフリカオタクなので、その光景をイメージすることはできましたが
 
ここで大きな問題が。 
 
その時は10人ほどの生徒と先生で同じリズムを繰り返し、ソロを一人一人取って行くものでした。
 
一周して先生に戻る直前が僕の番
 
僕がそのリズムの中でソロをとると 
 
先ほどの先生が説明した魚を売った喜びの女性のダンス光景のリズムを、自分がドラムでどこかで演奏したこのような物になってしまい
その女性のダンスのリズムとは無縁に、、。
 
しかもなんとかアフリカオタクっぷりを見せようとさえし、なんちゃって感が倍増、、。
 
録画したものを後から見直すと、なんともまあ情け無い演奏で非常にかっこ悪いです。
 
ちなみにこれがそのレッスンでの宿題です。譜面なしで譜面にしない宿題です。

西洋式の前に秘密あり

僕はもう20年以上ドラムを演奏していますが、今。本当に思う事はドラムを始める前の耳と感覚が欲しいのです。
 
さらに言えば学校で音楽を習う前、もっと言えば幼稚園で「きらきら星」を習う前の感覚が欲しいのです。
 
今僕はリズムへの好奇心から色々な民族の音楽を聞いています。
 
彼らは西洋式の音楽教育を一切受けていません。音楽理論も4分音符が何かさえも知りませんし、シンプルなオタマジャクシすら書けないかもしれません。
 
彼らの音楽は僕が今まで聞いて来た音楽の中で最高です。
 
いつも紹介しているアフリカ・ピグミー族の音楽
 
もちろん好みはありますが、リズムに関してはこれを上回る物は聞いたことがありません。
 
特に水太鼓。水しぶきまで全てアフリカンコンセプトにハマっています。
 
アフリカンコンセプトって?⬅︎こちらでブログにしています。
 
僕は部屋を真っ暗にしベットで横になり情報を一切遮断した状態で聞きます。これオススメです!

僕らの聞き方

僕のように音楽教育をある程度受けたミュージシャンの分析方法は今までに教わったルールに沿ったものになり、そのルールで作られた聞き方しか出来ないのです。
 
リズムの話で言えば、これは何拍子、1拍目はここ、これは16分音符など。
 
リズムを聞いた瞬間に習って来た西洋式の解析方法で無意識のうちに反応してしまいます。
 
教育を受けていない耳、感性。 
 
これは音楽のレベルが低いとの認定になるのでしょうか?
 
今の西洋式音楽教育で出来上がってしまった世界ではYESになります。

西洋式の弊害

 

アフリカのザンビアのきらきら星の酷さ、、、。20秒の動画なのでぜひ見てください
 
ザンビアはイギリス連邦の加盟国なので彼らはイギリスから来た宣教師に西洋式の音楽を教わり歌っています。
 
ザンビアの子供達は、西洋式の音楽教育の中では初心者です。
 
しかし同じザンビアの子供達の本当の歌声はこちらです。

 
西洋式ではない彼らの歌声とリズムは本当に素晴らしい物なんです。
 
こちらのブログでさらに詳しく解説しています。

初心者ってなんだ?

先ほどの動画で
『西洋式の中での初心者=音楽の初心者には決してならない』事が分かっていただけたと思います。
 
ザンビアの動画はこんな事も僕らに教えてくれます。
教育を受け西洋式に矯正されてしまった。だからこそ彼ら本来の歌声、リズム感が失われてしまったのではないか?
この西洋式で矯正される前、教育を受けていない状態こそが本当のリズム感を持っている状態なのでは? と僕は考えます
 
それにこの「きらきら星」僕らの子供の時の歌声に似てませんか?
 
ここから西洋式の音楽教育にはデメリットもあるという仮説が立ちます。

森で生まれ森で死んでいく

ピグミー族
先ほども紹介した彼らは何千年も前から音楽を奏でる、いまでもアフリカに暮らす人類最古の民族と言われています。
 
聴いてもらえればわかるのですが、一発でノックアウトされるほどのリズム感、もうリズム感ではなくリズム力(チカラ)、リズム💪と言いたい!
 
これほど力強いリズムはおそらくみなさんも聴いたことはないでしょう。
 
(この動画と一緒に手拍子をするだけでかなり効果ありますよ!)
 
彼らは全く西洋式の音楽教育を受けていないのです。もちろんメトロノームなんて存在すら知らないでしょう。
 
彼らの音楽の在り方こそ、本来の人間のリズムを表していると思います。

音楽の在り方

僕らが暮らす現代社会では音楽がビジネスであったり、自己開示のための手段であったりします。
 
それに対して彼らの音楽の在り方は大きく違います。
 
これを聞き分けるには、僕らが受けて来た近代的な音楽教育の分析方法が邪魔になるんです。
 
リズム研究も正式な音楽教育を受けていな人、人間のありのままの感覚をもてる最初のうちが最強です。 本当に羨ましいです。

教育を受けた僕ら

逆に僕ら教育を受けたミュージシャンはリズム学者の言葉に耳を傾けてみましょう。
 
『教育を受けた演奏家こそ、教育を受けていない民族の音楽を聴くべきだ、なぜならばそれが人間が生まれ持った自然なリズムだから』
 
この言葉に続いて彼が言っていたのは
『人間の自然なリズムは1.2.3』
 
僕の指パッチンで表現したアフリカンコンセプトです。
 
アフリカンコンセプトって?⬅︎こちらでブログにしています。

リズムは初心者が最強説

音楽の新しい技術を開拓していく時代はもう終わったかもしれません。
 
これからは原点回帰が大きなカギになると思います。
 

楽器を始めたばかりだからリズムの事、グルーヴのことを話してはいけない!なんて絶対にありません。

 
もしあなたが楽器の初心者であれば、僕らより本当のリズムを聞き分けられる耳を持っている可能性があるのです。
 
僕はこれを本当に心から羨ましいと思います。その耳でアフリカの音楽を聴きたい!!
 
メロディー、ハーモニーの研究は充分すぎるほどされてきました。
 
リズムは充分と言えますでしょうか?
 
これまでの『西洋式で始めて西洋式のみで学ぶ』これに疑問を持ち、突き詰めると新しいリズムの見方ができそうじゃないですか?
 
桐沢でした!

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